先日、長女の授業参観に行ってきました。
小学3年生の道徳の授業で取り上げられていたのは、電車の中での優先席について。
身近なテーマだからこそ、さまざまな考え方があり、私自身も改めて考えさせられる時間になりました。
今回の授業を通して感じたのは、子どもが自分で考える力を育むためには、子どもに何かを教えるだけでなく、親自身も自分の考えを見つめ直すことが大切なのではないか、ということです。
今日のブログでは、授業参観で感じたことと、子どもとの関わり方について考えてみたいと思います。
道徳の授業で考えた「優先席は誰が譲るべき?」
授業のテーマは、電車の優先席について。
電車の座席はすべて埋まっていて、そこへ80代くらいのおばあさんが乗ってきました。
おばあさんは優先席から少し離れた場所で、手すりにつかまって立っています。
優先席には若者も含め、健康そうに見える人たちが座っています。
おばあさんが立っていることに気づいたのか、座っている人たちは少しそわそわした様子。
さて、この場面では、誰がどうするのがよいのでしょうか。
教科書には、次の3つの意見が示されていました。
- 優先席に座っている人が席を譲るべき
- おばあさんの近くにいる人が席を譲るべき
- 近くにいなくても、譲りたい人が譲ればよい
どれも、考え方としては理解できます。
優先席が設けられている意味を大切にする考え方もあれば、困っている人の近くにいる人が行動するという考え方もあります。
また、座っている場所にかかわらず、自分が譲りたいと思った人が行動すればよい、という考え方もあります。
同じ場面を見ていても、人によって意見が違う。
人の意見を聞くことで、自分にはなかった視点に気づくことができます。
身近な出来事だからこそ、正解をひとつに決めるのではなく、さまざまな意見に触れることに意味があると感じました。
自分が正しいと思っていることも、別の視点から見れば違うかもしれない
今回の授業で、私が特に大切だと感じたのは、自分とは違う考え方に触れることです。
例えば、優先席に座っている人が譲るべきだと考えたとします。
その考えには、優先席のルールや目的を大切にしたいという思いがあるのかもしれません。
一方で、おばあさんの近くにいる人が譲ればよいと考える人もいるでしょう。
さらに、誰が譲るかというルールよりも、譲りたいと思った人が行動することを大切にしたい人もいるかもしれません。
自分とは違う意見を聞いたとき、つい「それは違うのでは?」と思ってしまうことがあります。
けれど、少し立ち止まって考えてみると、自分が正しいと思っていたことにも、別の見方があると気づくことがあります。
大切なのは、すぐに正解か不正解かを判断するのではなく、なぜその人がそう考えたのかに目を向けてみること。
自分にはなかった視点を知ることで、物事を多角的に考えられるようになるのだと思います。
そして、これは子どもだけでなく、私たち大人にこそ大切なことではないでしょうか。
子どもに考える力を育んでほしいなら、親自身も考え続けたい

子育てをしていると、子どもに「こうしてほしい」「こういう人になってほしい」と思うことがあります。
思いやりのある子になってほしい。
自分で考えて行動できる子になってほしい。
周りの人の気持ちを大切にできる子になってほしい。
どれも、親として自然な願いだと思います。
だからこそ、子どもが何かを判断するときには、つい自分が正しいと思う答えを教えたくなることがあります。
親が「こうするべき」と伝えれば、子どもはその場では言われたとおりに行動するかもしれません。
けれど、状況が変わったときにも自分で考え、判断できるようになるためには、答えを教わるだけでなく、自分の頭で考える経験も必要です。
そのためには、親自身が「自分の考えがいつも正しいとは限らない」という意識を持っておくこと。
親がよいと思うことが、いつでも、どんな場面でも最善とは限りません。
子どもにさまざまな価値観を知ってほしいと思うなら、まずは親自身がさまざまな価値観に触れ、考える姿を見せることも大切なのかもしれません。
子どもに考える力を育んでほしいなら、親自身も考え続ける。
今回の授業参観を通して、そんなことを感じました。
子どもの意見を聞くときに、大切にしたいこと

では、家庭ではどのように子どもと関わっていけばよいのでしょうか。
私が意識したいのは、子どもが自分の考えを話せる機会をつくることです。
例えば、今回の授業について子どもと話すなら、
「〇〇ちゃんは、譲りたい人が譲ればいいって考えたんだよね。どうしてそう思ったの?」
「ほかの人の意見を聞いて、何か思ったことはあった?」
「おばあさんが、席を譲って欲しくなかったらどうする?」
そんな問いかけができそうです。
ここで大切なのは、親が期待する答えを言わせようとしないこと。
子どもが自分とは違う意見を話したときにも、すぐに訂正するのではなく、まずは「そう考えたんだね」と受け止めてみる。
そして、なぜそう考えたのかを聞いてみる。
親にとっては意外な答えだったとしても、その理由を知ることで、子どものものの見方に気づけるかもしれません。
また、親自身の考えを伝えるときにも、「お母さんはこう思うよ。でも、違う考え方もあるよね」と話すことで、ひとつの答えだけが正しいわけではないことを伝えられます。
もちろん、子どもの安全や社会のルールに関わることなど、大人がきちんと伝えるべきこともあります。
大切なのは、必要なことを伝えながらも、子どもが自分で考えたり、疑問を持ったりする余地を残しておくことだと思います。
親子で違う意見を持つこともある。
それでも、お互いの考えを聞き、理解しようとする。
そんな関わり方を、日々の暮らしの中で積み重ねていきたいです。
親も子どもも、違う価値観に触れながら成長していく
今回の道徳の授業は、優先席について考える時間であると同時に、私自身の考え方を振り返る機会にもなりました。
自分が正しいと思っていることも、別の立場から見れば違うかもしれない。
そして、子どもが自分で考える力を育むためには、親が一方的に正解を教えるだけでなく、子どもの考えに耳を傾けることが大切なのだと思いました。
マザーズコーチングでは、子どもとのコミュニケーションを考えるうえで、親自身の考え方に目を向ける時間があります。
子どもにどんなふうに育ってほしいのか。
そのために、自分はどんな言葉をかけ、どんな姿を見せているのか。
そんなふうに、親自身も自分の関わり方を振り返ってみることは大切です。
子どもを育てているつもりが、実は子どもから教わることもたくさんあります。
これからも、子どもの考えを大切にしながら、私自身もさまざまな価値観に触れ、考え続けていきたいと思います。

子どもに考える力を育んでほしい。自分らしく成長してほしい。
そのために、まずは親自身のコミュニケーションを見つめ直してみませんか?
マザーズコーチングでは、子どもの心の成長を支えるために、親としてできる関わり方を学びます。
子育てや親子のコミュニケーションについて学びたい方は、ぜひこちらをご覧ください。


